心のこと

「完璧な介護」をやめた日

mama_diary

100点を目指すほど、自分に余裕ができなくなります。60点でもいいと決めて、頼れるところは頼ってもいいんだと決めたら、笑顔と余裕が増えました。

母の介護をする中で、私がいちばん大きく気づいたことのひとつは、
「完璧を目指しすぎないこと」でした。


母との同居生活が始まったとき、私は心の中でずっと「母のことは全部私がやる」と決めていました。

ただでさえ、母との同居で夫に負担をかけていると思っていたので、これ以上迷惑はかけたくない。

だから、介護のことは夫には何もさせず、私ひとりで頑張ろうとしていました。

生活は自然と、母が最優先になっていきました。予定も用事も時間の使い方も、すべて母中心。

夫に直接お願いすることはなくても、食事が遅くなったり、家のことが後回しになったり、結果的には夫にもたくさん負担をかけていたと思います。

この頃の私は時間に追われすぎて、毎日ピリピリしていたよ。

そんな生活が続いたある日、どうしても私ひとりでは母のことを見られない日がありました。そのとき、思い切って夫に頼ってみたんです。

すると、本当に助かりました。
そして夫は、「できるときは協力するよ」と言ってくれました。

その言葉を聞いたとき、はじめて「ひとりで全部背負わなくてもいいんだ」と思えました。

それまでは、母の介護が嫌なわけではなくても、
「母には私しかいない」
「私がちゃんとしなきゃいけない」
という気持ちがずっとありました。

でも、その“勝手な使命感”に縛られていたのは、私自身だったのかもしれません。

それからは、毎回ではなくても、夫に頼れるときは頼るようになりました。
すると少しずつ、私の心にも余裕が生まれました。

家のことに手が回る日が増えたり、気持ちが軽くなったり、何より笑顔でいられる時間が増えた気がします。

介護は、頑張ろうと思えば思うほど、
「もっとできるはず」
「ちゃんとしなきゃ」
と自分を追い込んでしまうことがあります。

でも、100点を目指すより、60点でもいいと決めたほうが、続けていくためにはずっと大事なのかもしれません。

・完璧じゃなくていい。
・ひとりで抱え込まなくていい。
・頼れる人がいるなら、頼っていい。


そう思えるようになってから、介護そのものが楽になったというより、介護をしている私の心が少し楽になりました。

これからもきっと、迷ったり落ち込んだりする日はあると思います。

それでも、完璧を目指しすぎず、そのときの自分にできる形で母と向き合っていきたいです。

同じように、家族の介護やサポートの中で頑張っている誰かに、
「少し肩の力を抜いても大丈夫なんだ」
そんなふうに思ってもらえたらうれしいな。

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