自分の時間のつくり方
介護をしていて気づいたことがあります。
介護する人が元気でいることも、介護のひとつ。
これは母の介護を通して、実感したことかもしれません。
家事や仕事を両立するだけでも大変なのに、そこへ介護が加わると、本当に自分の時間がなくなります。
私は、寝ている時間以外はずっと気が張っていて、常にアドレナリンが出ているような状態でした。
寝不足なのに夜更かしをして、自分の好きな時間を無理やり作ってしまうこともありました。
「この時間がないと頑張れない。」
そんな気持ちで、自分を保っていたように思います。(笑)

この状態にいるときって自分の中では当たり前で、心身のSOSに気がついていないことが多いよ。
そして、時間にも心にも余裕がなくなると、不思議なくらい部屋も散らかっていきます。
頭の中が散らかっているように、部屋も散らかる。
最初は気になっていた景色も、いつしかそれが当たり前になってしまいました。
そんな時、ケアマネジャーさんから
「デイサービスをもう1日増やしてみませんか?」と提案していただきました。
もともと週2回利用していましたが、週3回に変更。
その1日が、仕事のない日と重なれば、自分だけの時間ができてきました。

その時間は、何か特別なことをするわけではありません。
ただ静かに過ごせるだけで、心が本当に軽くなったのを覚えています。
そこから私は、「自分を整える時間」を意識して作るようになりました。
私が実践していた心の整え方
・介護サービスを利用する
・部屋を片付ける
・予定を入れる
・友達と過ごす(電話でもOK)
・軽い運動をする
・ご機嫌アイテムをたくさん持つ
部屋を片付ける
部屋を片付けると、不思議と頭の中も整理されていきます。家で過ごす時間が心地よくなり、お花を飾ってみたり、お気に入りの空間を作ってみたり…
部屋の流れが変わると、自分の気持ちまで前向きになっていきました。
疲れがたまっていると感じる方は、片付けや断捨離から始めてみるのもおすすめです。

部屋が変わると、自分の気持ちも少しずつ変わっていったよ。
予定を入れる
介護をしていると、自分の予定を後回しにすることが増えていきます。
だからこそ私は「やりたいことリスト」を作るようにしました。
・美容室へ行く
・カフェでゆっくりする
・マッサージでリトリート時間を作る
・本を読む
・行きたいお店へ行く
小さな予定でも「楽しみ」があるだけで、毎日の頑張る力になります。

楽しみは、心の充電だね。
友達と過ごす
たくさん笑ったり、ありのままの気持ちを話せる友達と過ごす時間は、とても大切です。
女性は特に、話すことや「聞いてもらうこと」で気持ちが軽くなることが多いと言われています。
ですが、介護に追われていると、人と会うことさえしんどくなる時があります。
そんな時は無理をする必要はありません。会えなくても電話で話すだけでも十分です。
たくさん笑って、たくさん話す。それだけでも心は少し元気になります。

私自身、誰とも会えず、家にこもってしまう時期がありました。
だけど「誰かとつながる時間」も、大切な心のケアだと知ったよ。
軽い運動をする
普段運動をしていないと、「運動しよう」と思うだけでハードルが高く感じます。私もそうでした。(笑)
ジムに通ってもいいですが、毎日できることでもっと小さなことでも十分です。
・15分だけ散歩する
・なるべく階段を使う
・一駅分歩いてみる
・ラジオ体操をする
・軽いストレッチをする
体を動かすと血流が良くなり、体も心も少し軽くなります。
そして何より、運動している時間は頭の中が「無」になれるので、気持ちの整理もしやすくなりました。

「少しきついけれど気持ちいい」と感じるくらいの運動が、心にもいいみたいだよ。
ご機嫌アイテムをたくさん持つ
私は「自分をご機嫌にしてくれるもの」をたくさん持つようにしています。
大きな楽しみももちろんですが、毎日の中にある小さな幸せの方が、意外と心を支えてくれます。
例えば…
・大好きなお店のパンを朝食に食べる
・好きな音楽を流しながら家事をする
・仕事帰りにデザートを買う
・好きな入浴剤を入れたお風呂に浸かる
・好きな香りを部屋に置く
・YouTubeや好きなテレビを見る
・少し贅沢なハンドクリームを使う
・寝る前にピローミストをひと吹きする
「これをすると少し嬉しい!幸せ!」
そんなことをたくさん知っているだけで、自分をご機嫌にできる方法が増えていきます。

自分だけの「ご機嫌リスト」をぜひ作ってみてね。
介護をしていると、どうしても相手のことを優先してしまいます。
私も「母が一番」と思って走り続けていました。
でも、私が笑えなくなると、不思議と母も落ち着かなくなることがありました。
だからこそ今は「まずは自分を大切にすることが、結果的に相手のためにもなる」と感じています。

疲れた日は休んでもいい。
介護を少し誰かに頼ってもいい。
何もしない日があってもいい。
介護は、短距離走ではなく長距離走です。
頑張り続けることよりも、「続けられる介護」を目指すことの方がずっと大切なのだと思います。
今日だけは、自分のために5分でもいいので時間を作ってあげてください。
好きなお茶を飲むだけでも、
深呼吸をするだけでも、
好きな音楽を1曲聴くだけでも大丈夫です。
介護を頑張るあなたが笑顔でいることも、大切な介護のひとつです。
自分を大切にする時間が、きっと大切な人への優しさにもつながっていくと、私は母の介護を通して感じました。

介護は、一人で頑張るものではないよ。
あなた自身の笑顔も、大切な人への優しさのひとつだと思います。