自分の時間のつくり方
mama_diary
まいにち、母と
一年前、二年前、五年前の写真を見返すと、今とは違う表情の母がいます。
母と同居してから動画も撮るようになったので、動画を見返すと、その変化もよく分かります。
「前はこんなこともできたな。」「もっとたくさん話してくれたな。」そんなふうに、昔の母を思い出して寂しくなる日もあります。
母はまだまだ若いのに、どうして認知症になってしまったんだろう。
そう思ってしまう日もありました。
周りの友達は、ご両親と旅行へ行ったり、一緒に食事を楽しんだり、何気ない会話をしたりしています。
そんな姿を見ると、羨ましいと思うこともありました。

でも、できなくなったことがある一方で、ときどき見せてくれる母の笑顔で、私まで自然と笑顔になります。

そんな母と過ごすなかで、「今できること」をどれだけ忘れずに続けていけるかを、日々考えるようになりました。
母の認知症には、少し特徴があります。言葉は忘れていても理解していることがあります。
短期記憶が難しいと言われる病気ですが、根気よく何度も伝えることで、母の中で整理され、覚えてくれることもあります。
だから、今できることを大切に守りながら、少しずつでも「できること」を増やしていけたらいいなと思っています。

母が認知症になってから、悩んだり大変だったりすることはたくさんありました。
それでも、周りの方の支えがあったからこそ、今も母と過ごせる時間を大切にできています。
母との毎日は、私自身の考え方も少しずつ変えてくれました。
認知症といっても、症状は人それぞれです。
私の母より軽い方もいれば、もっと大変な思いをされている方もいると思います。
それでも、できなくなったことばかりに目を向けていたら、私はきっと母の笑顔に気づけなかったと思います。

もし今、大切な人の「できないこと」ばかりが気になっている方がいたら、今日一日だけでいいので、「できたこと」「笑ったこと」を数えてみてください。
きっと、小さな幸せが今までより少しだけ見つかると思います。
認知症になると、失うものばかりに目が向きがちです。
でも、本当は今も変わらず残っているものが、たくさんあります。
今日も笑ってくれたこと。
今日も一緒に過ごせたこと。
そんな当たり前のようで当たり前ではない毎日を、これからも一つひとつ大切にしていきたいと思います。

いつも笑顔と感謝をくれてありがとう。
まだまだ母から学ばせてもらいながら、私も日々成長しています。